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公開:2022.08.21 更新:2024.03.25
看護師1年目(新卒)で美容クリニックへ転職はOK?従事する看護師の本音

もともと美容の世界に興味があったり、一般病棟の勤務が自分に合わなかったりといった理由で、入職したての看護師1年目だけど「美容クリニックに転職したい!」と考えている人は意外と多くいます。


しかし、いざ1年目のキャリアで美容看護師へ転職するとなると、今後の看護師人生に不安を感じることもあるのではないでしょうか。


本記事では、看護師1年目で転職する場合の不安と疑問をピックアップ。


また、1年目のキャリアで美容看護師として働くことのメリットとデメリットを詳しく解説。転職におけるコツも紹介しているので、今から転職活動をはじめようとしている看護師さんはぜひ参考にしてください。



看護師1年目で美容クリニックへ転職するのはOK?不安要素は?


先に結論を言ってしまうと看護師1年目、つまり新卒入職1年以内で美容クリニックに転職することは可能です。とはいえ、転職に踏み切る場合には今の職場の退職やその後のキャリア等いろいろ考えなければいけないことがあります。


美容クリニックに転職する場合のメリットとデメリットは後述しますが、まずは入職から1年目の看護師が病院を退職する場合に発生しやすい不安要素を、いくつか挙げてみました。


当てはまるものがあるか確認していきましょう。


不安その1:看護師としてのキャリアに影響はある?


1年目での早期離職となると、やはりいちばん気になるのはキャリアの面。看護師としての人生をスタートさせたばかりなのに、すぐに退職するのは抵抗や不安を感じる人も多いことでしょう。


実際にほかの一般病院へ転職となると、入職して1年未満の看護師であればそのキャリアの多くを研修が占めている場合が多く、実務経験はほぼゼロと見られてしまうと思います。


そうなると臨床経験を求められるような求人への転職は不利ですが、美容クリニックの場合は一概にそうではありません。もともと美容医療の世界は一般病院と仕事内容が異なるので、基本的な看護スキル以外は機器の使い方など、経験者も新たに覚えていく業務がほとんど。


プリセプター制度のような教育体制がしっかりしているクリニックであれば、若くて経験の浅い看護師も積極的に採用しています。


今後の看護師としてのキャリアを美容医療にシフトしていくつもりであれば、若いうちに転職することでキャリアへの影響は比較的少なくなると考えられます。


不安その2:転職したいが看護師に向いてないのでは?と不安を感じている


現在の病院で毎日怒られてばかりで「自分は看護師に向いていないのでは」と自信をなくしてしまい、美容クリニックに転職をしたとしても同じことを繰り返してしまうと考えている人もいると思います。


ですが、例えば労働時間や労働環境、周りの人間関係が変わることで自分の考え方も劇的に変化し、看護師として成長できたというエピソードもあります。


今は一時的に自信を失っているだけかもしれませんので、人生を長い目で見て、気持ちに余裕を持つようにしてください。美容クリニックは夜勤や急な患者対応がなく、勤務時間が規則的な職場がほとんどですので、まずは心身の立て直しがしやすいと思います。


その上で、新たに美容医療の技術を習得していけば、自信も取り戻せるはずです。


不安その3:家族にどう説明したらいいか悩んでしまう


看護師として新卒で入職した場合は両親と同居している人も多く、いきなり退職のことを話したら反対されるだろうと思ってなかなか言い出せない人がいるのではないでしょうか。


看護学校の学費に関して親が頑張って工面してくれたり、奨学金を受けたりして通っていた場合ならなおさら抵抗を感じてしまいます。


言い出しにくいと思いますがきちんと現状を伝え、退職後の看護師としての働き方のビジョンを話せば家族もわかってくれるはずです。


直接話すのが望ましいですが、どうしても面と向かって話しにくいのであればメールや手紙で伝える手段もあります。


退職するけれど、看護師として自分が気持ちよく働くことができる職場(美容クリニック)に転職して頑張りたいという、前向きな姿勢を伝えるのが大事なポイントです。


不安その4:奨学金をもらっていたら返済はどうなる?お礼奉公は?


お金の問題があって簡単に退職や転職ができないと考えている看護師も多いもの。特に奨学金を利用して看護学校に通っていた場合は、奨学金を負担してもらった病院で一定期間、お礼奉公として勤務する必要があります。


途中で退職する場合は返済義務が生じ、病院によっては一括返済を求められるケースも。そのようなことから、返済できるまで我慢して働く人もいます。


しかし、病院との契約によりますが、基本的にはお礼奉公中でも退職は可能です。まずは自分に残っている奨学金の返済額と、奨学金を申し込んだ際の病院との契約書類を見直してみましょう。交渉によって新しい職場で働きながら返済を続けることができるかもしれません。


このように、入職から1年目で病院を退職する場合の不安要素は、キャリア、メンタル、家族、お金とさまざまな視点から存在していることがわかります。中でもキャリアに関しては、先のことを心配する声が多いです。


総合的に見れば看護師の転職は1年から3年程度の臨床経験が必須になっている求人が多く、1年目の退職が不利なのは事実として受け止めるべきでしょう。


ですが、臨床経験の点では一般病院に転職するより求人の間口が若干広いのが美容クリニック。美容看護師として身を立てていきたいという気持ちであればチャンスはあります。また、本人の努力次第ですが、入職後のキャリアも年齢が若ければ伸びしろが考慮される傾向があるようです。


看護師1年目で美容クリニックに転職するメリットとデメリット


それでは実際に看護師1年目で美容看護師に転職する場合のメリットとデメリットを、それぞれ見ていきましょう。


看護師1年目で美容クリニックに転職するメリット

・若いうちから美容医療機器を扱い、施術のスペシャリストになれる

一般病棟勤務の慣習やクセが少ない分、歓迎されやすい

キャリアアップが早い

夜勤がないので生活リズムが安定し、健康的に長く活躍できる

・接客や営業などで若くして接遇スキルを磨くことができる

・病棟勤務の同期に比べて美容クリニックは年収が高い


1年目で看護師が転職する大きなメリットは、初期のキャリアからしっかり美容看護師としての経験を積めば、美容医療機器操作や施術のスペシャリストとして長く活躍できることです。


美容クリニックは一般病棟勤務に比べ身体的な負担は少ないですし、技術を確立することで長期にわたり安定したキャリアを築くことができます。


一方、クリニック側から見ると、ひとつの職場に長くいた経験がない看護師だからこそ生まれるメリットが。


臨床経験豊富な看護師は頼りになりますが、いかんせん自分のやり方にこだわったり、ほかのナースのやり方を頭ごなしに否定したりする人がいます。


その点、こだわりやしがらみのない1年目看護師は素直に知識や技術を吸収してくれるので、長期的な視野で見れば、魅力的な人材なのです。


そのような視点で歓迎してくれるクリニックであれば、転職する看護師としても職場環境として働きやすくメリットが大きいでしょう。


また、生活面においてのメリットとして、規則正しい就業生活を送ることができる点があります。


美容看護師は夜勤がなく、残業もそこまで多くないため、退勤後に買い物をしたり習い事に行ったりと、プライベートの時間を作りやすいといえます。


そのほか、美容医療の世界では接客をしながら医療行為という「サービス」を提供することになるため、病棟での仕事とはまた違った価値観で経験を積むことになります。


若くして接客や接遇を習得し、比較的富裕層の顧客が多い美容クリニックでキャリアを磨くことは、看護師としてはもちろん、ひとりの女性としてもじっくり「自分磨き」ができ、その先のキャリアに好影響をもたらすかもしれません。


最後に給与の面ですが、基本的に病棟では在籍年数によって昇給・昇格していくことが多く、看護主任になるのも10年程度、そこから看護師長、看護部長となるとさらに10年から15年が必要になってくるので、相応の年数を働かなければ給与アップや役職手当は期待できません。


その点、美容クリニックの場合は自由診療で利益が出ることもあり、年齢や勤続年数に関係なく給与水準は高め。さらにクリニックによってはプラスしてインセンティブもあるため、自分の頑張り次第によって給与アップを目指しやすい職場です。


それでは続いて、デメリットをチェックしていきましょう。


看護師1年目で美容クリニックに転職するデメリット

・この先のキャリアにおいて病棟に戻りにくくなる

専門医療から離れてしまう

・基本的な看護技術を身につける機会が減る

看護以外の業務が多く、看護師によっては看護師としてのやりがいを見いだせなくなる


退職時に感じる不安のトピックでも言及しましたが、一般病院と美容クリニックでは看護師として求めらる仕事内容が大きく異なるので、1年目で美容クリニックに転職をしてしまうと一般病院のキャリアに影響が出る可能性はあります。


美容クリニックでのキャリアは、一般病院に転職する場合に「臨床経験」としてカウントされることがほぼないので、1年目で転職した場合、次に一般病院に再就職するときには臨床経験がほとんどないという経歴で臨まなければいけなくなってしまいます。


現場においても、美容クリニックでは一般病院のような、いわゆる患者を治療する専門医療というのは行っていないので、おのずと専門医療に必要な看護業務もありません。その点で看護師でありながらブランクができてしまうということをデメリットと考える人は多いようです。


同じく病棟1年目の看護師の場合も、基礎看護技術の続きを美容クリニックで学べるわけではないので注意が必要です。


また、いざ美容クリニックの世界へ飛び込んでみたら意外と営業活動やSNSの更新など、看護師としての業務以外のことで忙殺され、これからキャリアを磨いていきたいのにやりがいを感じなくなってしまったというケースも。


転職してみないとわからない部分があるとはいえ、結果として本末転倒にならないように自分のやりたいことは何かを明確にして、メリットとデメリットを踏まえた上で美容看護師として働くための転職活動を進めていきましょう。



医療脱毛クリニックで働く看護師の本音


美容クリニックで働くデメリットの部分で触れた通り、美容クリニックで働く看護師は専門医療から離れることになります。

特に美容領域では医療脱毛に従事するケースが多いです。


医療脱毛クリニックで働く看護師の本音はこちらの記事でまとめています。



美容クリニックで働く看護師の年収は?


美容クリニック・脱毛クリニックは看護師の給料が高いイメージがあるかと思います。


看護師の給料は大よそ下記となります。


■年収の相場は「美容皮膚科・脱毛クリニック:400~450万円」「美容形成外科:420~500万円」くらいが一般的

※上記金額は大よその目安となり、経験や運営会社により異なります。

 

■月の給料(月収)は30~40万となり、美容クリニックによっては売上に応じたインセンティブ制度を設けているケースもあり

 

■パート(非常勤)の看護師の場合、平均時給は1,700円前後となるケースが多い


美容クリニックは看護師に人気


美容クリニックは転職先として、看護師に非常に人気があります。


給与面はもちろん、接遇スキルの向上や割引価格で施術が受けれたりと働く看護師にとって色々なメリットがあります。


美容クリニックが看護師に人気の理由はこちらの記事で詳しく解説しています。


https://criticalbrain.co.jp/tensyoku-recipe/kango/kango-info/kangoshi_biyouninki/


美容クリニックに転職を決めたら看護師はまず何をするべき?


これまでのことを踏まえ、看護師1年目で美容クリニックに転職することは、自身のキャリアや生活にどう影響するのか、具体的にわかってきたと思います。


では、実際に転職を決めたらまず何をすればいいのでしょうか。手順に沿ってみていきましょう。


ステップ1:美容クリニックの概要を知る


美容クリニックとひとことで言ってもそれぞれの領域があり、大きく分けて美容整形外科と美容皮膚科があります。


まずは美容クリニックにはどのようなジャンルがあるのか、そしてどのような業務内容なのかを把握するところからはじめましょう。長く働き続ける上で、イメージとの相違はできるだけ少なくしておくことが大切です。


https://criticalbrain.co.jp/tensyoku-recipe/kango/kango-info/biyoukangoshinoshigototowa/


ステップ2:看護師専門の転職エージェントに登録して美容看護師求人を紹介してもらう


自分で求人検索サイトを使って応募していくより、転職エージェントを利用するほうが効率的に自分にあった転職先を見つけることができます。


看護師専門の転職エージェントでは一般の求人サイトにはない「非公開の求人」も多く出ているので、条件のよい美容クリニックが見つかるかもしれません。


ステップ3:書類選考や面接に備えて準備をする


看護師専門の転職エージェントから求人に応募する場合は、担当エージェントとの面談からスタートすることがほとんど。これまでの経験やスキル、希望条件を伝えることでおススメの求人を紹介してもらうことが可能です。


看護師専門の転職エージェントでは、書類の記入方法や採用面接時のアドバイスもしてくれるので安心して転職活動をすることができます。


このように美容クリニックへの転職を考えている場合は、まずは看護師専門の転職エージェントに登録することが第一歩といえるでしょう。では、どのように関わっていけばいいのか、転職エージェントを活用するコツを紹介していきます。


自分に合った美容看護師求人を見つけるには?看護師転職エージェント活用術


転職エージェントをはじめて利用する際、勝手がわからず苦労することがないように、ちょっとしたコツをいくつかお教えします。


エージェントは新しい仕事に出会うための重要なパートナー。そして、転職後も長きにわたって関係が続くことがあります。転職を成功させるためにぜひ良好な関係を築いてくださいね。


看護師転職エージェントは複数のサイトに登録しておく


看護師専門の転職エージェントは規模の大小を含めいくつかあります。求人数や信頼性、フォローの品質などは紹介会社やキャリアアドバイザーによってさまざまです。


その際、それぞれの転職エージェントにしかない非公開求人もあるので、複数のサイトに登録をしておくのがコツ。多くの求人情報をチェックすれば自分の条件に合う求人が見つかる確率が上がります。


とはいえ、登録し過ぎると情報を処理しきれなくなるので2、3社をメドにしてくださいね。


自分の希望条件をまとめておく


看護師転職エージェントのサイトへの登録は非常に簡単です。


具体的な希望条件は登録後にキャリアアドバイザーに伝えて、希望の求人を送付してもらいます。


どの転職エージェントもたくさんの求人を扱っていますから、ある程度絞っておかないと膨大な量の求人情報が届いて混乱してしまいます。あらかじめ、自分の希望条件はある程度まとめておくと話しがスムーズでしょう。


そのときに便利なのが、希望条件を「譲れない順」にランキングして優先順位をつけておくこと。


自分の希望に合った求人がない場合にどの順で妥協していけばいいのかエージェント側もわかり、希望に沿った案件が絞り込みやすくなります。


気になることはなんでも看護師専門の転職エージェントに聞いて信頼関係を作る


転職活動中もエージェントに任せっきりにするのではなく、紹介された案件に関して少しでも気になる点があったときはこまめに質問や相談をしていきましょう。


看護師専門の転職エージェントですから、対応してくれる人は医療業界の採用に携わっているエキスパートです。


あなたの疑問にもしっかり答えてくれるはずだと思います。そうやって信頼関係を作れば、履歴書に書かれていない「あなたの魅力」をエージェントも感じ取って、ピッタリの案件を探してくれるかもしれません。


まとめ


今回の記事では看護師1年目で美容ナースに転職する場合の不安やメリット・デメリット、看護師専門の転職エージェントの活用法について調べました。

看護師1年目でも美容看護師として美容クリニックで働くことは可能ですが、相応のデメリットもあることがわかります。それらを認識した上で、現在抱えている悩みが解消するのであれば、転職を前向きに検討するべきでしょう。


そのときは看護師専門の転職エージェントをうまく活用して、自分らしく働ける美容クリニックが見つかるように頑張ってください!


参考:DAINOTE


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