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看護師のお悩み解決
公開:2022.07.18 更新:2024.04.09
【世代別】看護師のお悩み対処法とは?転職も考えた方がいい?

世の中の看護師には多くの悩みがあります。その悩みが解決できるなら、場合によっては転職もひとつの手段です。


今回は世代別に看護師の悩みとその解決策をご紹介。どのような状況であれば転職を考えたほうが良いのでしょうか?


また、看護師の転職先にはどのような場所があるのでしょうか?


あなたのお悩みを解決する方法がきっと見つかるはずです。


世代別!看護師の悩みとその解決策


看護師の悩みといっても、年齢やキャリアによって抱える悩みの内容は異なります。


入職したばかりの1年目看護師から40代以降のベテラン看護師まで、一体どんな悩みをもっているのか、主なものをピックアップしましたので世代別に見ていきましょう。


【1年目看護師の悩み】

・夜勤が身体に合わない/ストレスで体調を崩した

・プリセプターが怖い

・職場の人間関係に馴染めない

・仕事についていけない

 

【3年目若手看護師の悩み】

・給与に不満がある

・辞めたいけど人手が足りない

 

【30代中堅看護師の悩み】

・家庭との両立がうまくいかない

・出会いがなく結婚相手が見つからない

 

【40代以降ベテラン看護師の悩み】

・新人看護師の教育がうまくいかない

・体力的につらい

世代別に大きく分けると、それぞれこのような悩みを持っている看護師が多いことがわかりました。


どの世代も基本的に仕事内容や待遇、人間関係に起因する悩みが顕著にあらわれています。


30代以降はライフステージの変化が悩みに反映されてくることもチェックすべきポイントです。


それでは看護師1年目の悩みとその解決策から順に、詳しく紹介していきましょう。


【1年目看護師の悩みとその解決策】


現役看護師YouTuber
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kinchan

普段はバリバリの急性期病棟で働きながら、悩める新人看護師のリアルな日常をYouTubeで発信中。

看護師がもっと幸せに働ける社会を作りたいと思い、日々活動。
転職レシピの専属アンバサダー。


夜勤が身体に合わない/ストレスで体調を崩した


研修を経て、1年目の後半あたりから徐々に独り立ちで夜勤がスタート。実際に始めてみると体力的な負担が想像以上にキツいと感じる声が多いです。どうしても夜勤が自分の身体に合わないと感じ、体調を崩してしまっているのであれば、決して無理をしないでください。


解決策のひとつとして、まずは看護師長に夜勤の回数を減らしてもらえないか相談をしてみましょう。体調を元に戻すための休暇をとることもおススメします。1年目の立場としては言いにくいかもしれませんが、ガマンを続けた結果働けなくなり、周囲に迷惑をかけてしまうよりは良いと思います。


また、何回か相談しても具体的な対応をしてもらえず「いずれ慣れるから」といった言葉で片付けられてしまうのであれば、働く場所を夜勤のないクリニック等にするなど、転職を視野に入れるのが賢明です。


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kinchan

私も体調を崩したことがあります。

 

夜勤前はしっかり睡眠をとり、ヨガや温泉など夜勤明けの楽しみを作ってモチベーションを上げています!


プリセプターが怖い


入職後、一人前になるまで指導をしてくれるプリセプター。ただ、自分についたプリセプターが怖くて出勤するのがつらいと悩んでしまうことも。自分を成長させるために厳しい指導をしてくれていることがほとんどですが、中には理不尽なことで怒られたというケースも多々あります。


解決の糸口としては、そのプリセプターが自分以外の新人に言っていることを、耳を澄ませて聞いてみるといいでしょう。その人のために厳しく言っているのか、エゴを撒き散らしているのか、客観的に見極めることができます。


前者であれば自分のときもあえて厳しくしてくれているだけかもしれませんので、勇気を出して「いつも感謝していますが、伝え方はもう少しだけ優しくしていただけると嬉しいです!」と打ちあければ相手も歩み寄ってくれるかもしれません。


後者の場合はプリセプターとしての資質に問題がある可能性がありますので、看護師長に相談したり、あまりにひどい場合は職場を変えたりするのも手だと思います。


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プリセプターの言葉にモヤっとした際は他の先輩や同期に相談し他者目線から意見を聞くようにしています。

 

1人で抱え込まないでください!


職場の人間関係に馴染めない


職場での人間関係に悩む看護師は多くいます。みんなが話している輪の中に入れない、苦手な同僚がいる、女同士のドロドロした争いが起きている、など悩みは人それぞれ。


人間関係はどの職場にもあるため根本的な解決策はなかなかありませんが、ひとついえるのは、自らが仕事にしっかりフォーカスして業務を一生懸命こなすことで、職場の人間関係は少しずつ好転していくということ。


看護師1年目でコミュニケーション力が発揮できなくても、誠実な仕事を続けていれば周りは好印象を抱き、輪の中に迎え入れてくれるはずです。


さらに、苦手な人とどうしても関わらないといけないときも「自分の果たすべき役割をしっかりとこなす」ということを意識していれば、自然と気にならなくなるかもしれません。


ただ、あまりに納得いかないことを言う看護師がいる場合は「そういう人だから仕方ない」と自分の中で割り切ることもうまくやっていくコツです。


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kinchan

私も最初の頃は人間関係の壁にぶち当たりました。

 

仕事と割り切って目の前の業務を一生懸命こなしていたら、徐々に先輩とも打ち解けて話せるようになりました。


仕事についていけない


入職して間もない頃はなかなか仕事が覚えられず悩むことも多いでしょう。しかし、遅くまで頑張りすぎて体調を崩してしまったり、ミスをしてしまったりするようでは意味がありません。


覚えることがたくさんあって行き詰まってしまった場合は、先輩看護師の勉強ノートを参考にさせてもらったり、SNSなどに上がっている看護師の勉強アカウントなどを参考にしたりして、コツコツと自分なりのノートを作ってみましょう。


その際、やる気がアップするように好きなキャラクターやデザインのノートを使うのもグッド。ペンを使ってカラフルにわかりやすく、何度も見返したくなるような自分だけの勉強ノートができると仕事のモチベーションも上がります。また、自宅だけでなくたまにはカフェを利用してみるなど、いつもと違う場所で勉強することもリフレッシュでき、効率が良くなります。


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kinchan

看護師のハードな仕事に慣れるのはとても大変ですよね。

 

最初はできなくても、日々の復習を繰り返すことで出来ることが増えていきます。

 

私は少し早起きして朝に勉強するようにしています。



【3年目若手看護師の悩みとその解決策】


給与に不満がある


仕事にも慣れてきて、じわじわと感じてくるのが給与の問題。理由としては「業務量に対して給与が見合わない」と感じる看護師が多いようです。


とはいえ、3年目であればすぐに転職を考えるのはおススメしません。あと2年待って実務経験が5年以上になれば資格取得なども目指せるようになり、資格手当などで給与がアップする場合があるからです。


ちなみに、目指せる資格には以下のようなものがあります。


・認定看護師
・認定看護管理者
・専門看護師
・ケアマネジャー
・助産師
・保健師


資格取得には実務経験の年数が定められていて、たとえば認定看護師は通算5年以上の実務経験(うち専門分野で3年以上勤務)が必要。専門性の高い資格はその後の昇級・昇格において大きな強みになります。


転職をするうえでも、現在の病院であと2年働き、資格を取得して専門知識を身につけてから動くほうが転職先の幅が広がるので良いかもしれません。


辞めたいけど人手が足りない


退職や転職を考えているけれど、なかなか辞められないという理由のひとつに人手不足があります。3年目となるとだんだん周りの状況もわかってくる頃。


自分が働いている環境を俯瞰できるからこそ「今自分が辞めてしまったら迷惑がかかる」「人手不足で業務が成り立たなくなってしまう」と心にブレーキをかけてしまいます。


しかし、冷静に考えれば人手が必要なのは病院側の問題であって、看護師自身が気にすることはありません。たしかに一時的にほかの看護師の負担は大きくなるかもしれませんが、求人を出せば必ず新しい看護師がやってきます。


転職を決めたら周りのことを優先しすぎず、自分が描く看護師としての人生を第一に決断をしてください。


【30代中堅看護師の悩みとその解決策】


家庭との両立がうまくいかない


結婚して家庭を持っても不規則な勤務生活が変わらない場合は、なかなか家族との時間がとれないと悩む看護師も多いことでしょう。


結婚後も定時にあがることができず夕飯の支度が遅くなってしまったり、休みが合わず一緒に休日を過ごすことができなかったり。


また、子どもがいる場合はさらに大変です。夜勤がある場合は子どもの面倒を家族にお願いして家を出ていかなくてはいけないので、なにかと負担が大きいもの。


そういった場合はまず時短勤務や日勤のみなど、今の職場で働き方を変えることができないか相談をしてみましょう。それでも難しいようであれば、しっかり定時に退勤できるクリニックなどへの転職を考えるべきです。


出会いがなく結婚相手が見つからない


仕事ばかりの生活を送ってきたために、結婚適齢期を迎えても独身……というのも看護師あるある。職場では同じ病棟で働く看護師や医師、患者との出会いしかなく、なかなか恋愛に発展しないことも。自分から出会いの場に足を運ばないと、なかなか異性と知り合う機会がありません。


しかし、あまりそのような場所に行く時間も作れないという方は、マッチングアプリや看護師専門の婚活サイトを利用してみるという手があります。スマホひとつでパートナーを探すことができるので、通勤時間などちょっとした時間を利用して婚活をすることができますよ。


【40代以降ベテラン看護師の悩みとその解決策】


新人看護師の教育がうまくいかない


ベテラン看護師になれば新人看護師の教育も重要な仕事。自分が担当する新人看護師がなかなか成長してくれなかったり、うまく意思疎通ができなかったりすると、どうしたらいいのかと悩んでしまいます。


しかし、その場合はきっと新人看護師も同じように悩んでいるはず。できないからといってキツくあたるのではなく、一度ゆっくり話を聞いてみてあげましょう。


なかなか心を開いてくれそうにないのであれば、休日の話や趣味の話など、仕事以外の話題を取り入れてみることで、新人看護師との距離を縮められるかも。お互いが話しやすい関係をつくることで、新人看護師も少しずつ成長してくれるかもしれません。


体力的につらい


若いころは元気があり余っていて、あまり疲れを感じなかった看護師のお仕事。40代に突入してから一気に疲れがたまりやすくなった、夜勤がつらくなってしまったという看護師も多いようです。


でも、大好きな看護の仕事は続けたい。その思いを胸にこの先も働くことを考えているのなら、解決方法として職場における自分の立ち位置を見直すことを考えてみましょう。


キャリアや経験が豊富であれば、周りから頼られることも多かったはず。知らず知らずのうちに自分が背負い込み過ぎている業務はありませんか?


そのいくつかを若い看護師にまかせることで、体力的な負担が軽減できるかも。さらに、職場に相談してデスクワークを増やしてもらったり、勤務時間を変更してもらったりして無理のない勤務シフトを模索してみてください。


年齢的にはこの先、両親の介護なども加わりさらに忙しくなってくる時期ですので、家族と相談したうえで働き方を見直してみましょう。


それでも悩みが解決しないなら、転職という方法があります


これまでの悩みに対する解決策を試してみて、それでも解決しない場合は転職も視野にいれてみましょう。


ただ、必ずしも看護師という職業を辞める必要はありません。一般病棟以外にも看護師として働く場所はたくさんありますので、ここでその代表的な例をご紹介します。


保育園/幼稚園


看護師は保育園や幼稚園で働くこともできます。フルタイム勤務だけでなく、時給制でパートとして看護師を募集している場合や、週2日3時間からOKなど時短勤務の求人も多いのが特徴です。


家庭を持っている人や子育てをしながら働く人にはピッタリではないでしょうか。


美容整形外科や美容皮膚科などの美容クリニック


美容に興味がある方や、規則正しい生活を送りたい看護師におススメなのが美容クリニックです。夜勤がなく、働きながら美容の知識を学ぶことができます。


しかし、美容皮膚科は機械を使った施術が多くなる等、専門医療から離れてしまう場合もあるので、病棟看護師としての実務経験にブランクができやすい点には注意しましょう。ある程度病棟で働いて、結婚や出産を機に働き方を見直したい看護師には良いかもしれません。


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介護施設


看護師資格があれば老人ホームなどで働くことも可能です。 介護施設では、看護師は医療行為を中心に専門的な立場から入居者の生活をサポートしていきます。夜勤や残業が少ないので、病棟勤務より比較的ワークライフバランスをとりやすくなるでしょう。


また、介護・福祉施設で勤務するうえでケアマネジャーなど、さまざまな資格取得を目指すことができます。資格を取得すれば手当が出る職場もありますし、看護師としてのキャリアアップを考えている人にはおススメです。



上記で紹介した職種のほかにも、健診センターや訪問看護ステーションなど、看護師の資格があればさまざまな職場で働くことができます。日勤のみの職場も多いので、働き方を見直したい人は一度検討してみるとよいでしょう。


看護師の転職に成功するために大切なポイントとは?


「転職したい!」と思っても、新卒で入職した人の場合は今働いている職場の辞め方もわからないし、転職活動も何から始めていいかイメージが思い浮かばないはずです。


そこで、もし転職を実行する場合は、どのようなことから始めればスムーズに進むのかを順番にご紹介します。


1. まずは情報収集をする


気持ちが先行して、調べもせずに勢いで求人に応募してしまうのは危険です。これまで紹介したように看護師が働ける環境はたくさんありますから、それに応じて給与や勤務体系の条件も幅広くあります。


それぞれの年収や仕事内容の基準を理解していなければ、好条件に惹かれてあやしい求人に引っかかってしまう可能性も。まずは職種ごとの特色や、メリットとデメリットなどを情報収集しましょう。


2. 自分の希望条件をまとめる


ある程度リサーチができたら、どのような環境で働きたいのか希望の条件をまとめてみましょう。


・希望の勤務地(家から何分以内・何時間以内など)

・希望の職場(病棟・介護施設・クリニック・幼稚園や保育園など)

・希望の雇用形態(日勤のみ or 日勤+夜勤、非常勤)

・絶対に譲れない条件(残業が少ない・土日が必ず休み・時短勤務ができるなど)


3. 看護師転職エージェントに登録する


希望条件をまとめたら、看護師に特化した転職エージェントに登録することがスムーズに転職活動をするうえでのキーポイント。


転職サイトに希望条件を登録しておけば、自動的に求人を紹介してくれます。


現在は看護師に特化した転職エージェントがいくつかあり、その道のプロと面談などを通して最適な求人をじっくり探し出すことも可能です。また、一般の求人情報には掲載されていない独自の求人も多く、登録のメリットは大きいといえます。


4. 履歴書や職務経歴書の準備をする


転職エージェントからの求人を待っている間に、転職に必要な履歴書や職務経歴書を準備しておきましょう。書類選考に通らないと面接に進むことができないので、自分が看護経験を通して学んだことや身につけたスキルを書面で存分に伝えましょう。


手書きの場合はていねいに楷書で記入し、封筒の入れ方や宛名の書き方などのマナーも注意してください。


ポイント:退職の申し出のタイミングは就業規則を確認!

 

勤務先によって退職を申し出る時期が「退職希望日の1ヶ月前まで」「退職希望日の2ヶ月前まで」などそれぞれ異なるので、入職時にもらった就業規則をしっかり確認しましょう。

 

ギリギリにならないよう、早めに看護師長などに退職の旨を伝えることが大切です。


まとめ


看護師の悩みも世代によってさまざまだということがわかりました。解決することができれば良いですが、どうしても無理な場合や、悩みによって心のバランスを崩してしまうような場合は、転職を考えることもひとつの方法といえます。


職場の悩みを解決するために努力することはもちろん大切ですが、延々と我慢をしたり無理をし続けたりすることはやめましょう。悩んだときは、自分が心身ともに患者のことを第一に考えて働けているかをバロメーターに、今の仕事が納得いくものかどうか振り返ってみてください。


社会的に見れば国家資格である看護師資格は需要が多く、病棟だけでなくいろいろな場所で働くことができます。自分自身が輝ける環境で、看護師の仕事をこれからも続けられるように頑張ってください。


参考:あなたの仕事は何?ストレスチェックから見る「仕事の働きがい」とは – お役立ちコラム | ドクタートラスト


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