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保育士のお悩み解決保育士転職のプロへ直接インタビュー
公開:2022.04.27 更新:2023.12.11
人間関係の改善や対処法のコツは言語化力だった:元保育士インフルエンサー・ふじこ先生が解説する「子供達の為に」の考え方の違いと転職について

今回のテーマは「保育士さんが転職を検討したときの考え方」です。


環境の選び方は分かっていても、自分自身の考え方が揺らいでいたら望まぬ転職を繰り返してしまいます。


転職を検討する保育士さんは人間関係の苦悩、保育観の違い、給与などの条件面などで人それぞれ色んな悩みを抱えています。


今回も元保育士でSNSで大人気のふじこ先生に、この考え方についてお聞きしていきます。


ふじこ先生の過去の実体験をもとに、重要な「考え方」を教えてもらいます。


本日のゲスト
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ふじこ先生(元保育士YouTuber)

 

5才の頃からの夢を叶え保育者になるが、理想通りの保育ができず、人間関係でも悩むことが多かった。アパレル販売員に転職し、コミュニケーションや仕事への取り組み方を学ぶ。

 

「子どもと関わる働き方をしたい」と思い、視野を広げて転職活動を行い、再度保育士としてのキャリアを歩む。

 

現在はYouTubeを通して手遊びや子どもたちとの関わり方、保育者としての働き方などを発信している。 一児の母で、リアルな子育てについても発信。

 

YouTube5.2万人

Instagram3万人

SNS総フォロワー10万人



保育士が転職を検討したときに重要となる「考え方」とは?


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編集長

第2回目ですね。今回もよろしくお願い致します。

 

今回のテーマは保育士さんが転職を検討した際に重要となる「考え方編」です。

 

現職にとどまるべきか、もしくは辞めるべきかの決断に保育さんが迫られている場合、どのような考え方を持つことが重要だと思いますか?


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ふじこ先生

私が思う重要なポイントとしては2つあります。

 

それは辞めるという決断をする前に「いいことにも目を向ける」と「原因を追求と改善の繰り返し」をおこなう事です。


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編集長

いきなり本質的な内容ですね。


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ふじこ先生

まず前提として、どんなにいい環境でも嫌な部分って必ずあるんです。

 

私も保育士として幾つかの職場を経験してそのことを痛感しました。

 

だからいいことにも目を向けるのはとても重要です。


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編集長

確かに私も転職を何度か経験していますが、自分にとって100点の職場っていうのはなかなか難しいですよね。

 

やっぱりどこか欠点はあるというか。


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ふじこ先生

そうですね。我慢するだけでは疲弊するし、すぐ辞めると同じ理由でつまずく可能性があります。

 

でも本当にキツかったら、その時はすぐに辞めていいと思います。

 

自分を追い込む必要はなく、自分を大切にした方が絶対いい。


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編集長

前回のインタビューから感じていましたが、ふじこ先生は自分と向き合う事や、自分を大切にすることを凄く重要視されていますよね。

 

私もすごくその考え方は大切だと思うんですが、保育士さんはそのような考え方ができずに悩んでいる方が多いのかもしれないですね。


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ふじこ先生

そうかもしれないですね。

 

状況によっては逃げることも悪くないですし、すぐ辞める事もできると心の中で思っておいて全然いいと思います。


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編集長

自分が壊れてしまうくらいだったら、自分を大切にするという意味合いで辞めてもいいという考え方は、私も凄く共感しますね。

 

逆に冒頭でお話しされていた一つ目のポイントとなる「いいことにも目を向ける」はどのような状態の時に実施すれば良いと思われますか?


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ふじこ先生

ちょっと悩んでいるという状態の時ですね。冒頭でお伝えした通りで、どんなにいい職場でも嫌な事って必ずあるんです。

 

でも、嫌なことってやっぱり目につきやすいですから。

 

そんな時はいいことにも目を向けるというのも一つのスキルだと割り切る必要があります。


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編集長

スキルだと割り切るというのは、確かに納得観ありますね。


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ふじこ先生

ステップアップする為に、必要な考え方だと捉えるのは重要です。


保育士は日々、改善の繰り返し



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編集長

もう一つ重要な考え方は「改善の繰り返し」ですね。

 

業務の改善に関して、具体例などはありますか?


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ふじこ先生

「子どもたちに言う事聞かせなきゃ…時間通りに終わらせないと…」などと自分を責めてしまうのではなく、そういう時こそペアの先生と相談しながらやる事が重要です。

 

「靴をはかせるのに何で時間がかかった?」なども子ども達が能動的に動くように時間配分を保育士同士で考えたりするのはとても楽しい。


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編集長

改善していく過程でペアの先生とのコミュニケーション頻度も増えて、保育士同士の関係性も深まっていったんでしょうね。


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ふじこ先生

そうですね。改善の繰り返しにより、自分らしく働けるようになったと思います。

 

改善を試みる前に辞めてしまっていたら、こういった事には気付けなかったですし。

 


保育士は人間関係が苦しくなった時どうすればいい?すぐ転職するほうがいいの?


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編集長

さきほど保育士同士で改善案を出し合うのは楽しいとお話しされていましたが、逆にペアの先生と考え方が違うことにより、人間関係が悪化してしまうケースもあるかと思います。

 

解決にあたっての考え方で大切なポイントはありますか?


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ふじこ先生

間関係が苦しくなった時のファーストステップは「相手のどの言葉がいやだったのか?」「なぜ園長先生と合わないのか」などを考える事です。

 

例えば、同僚に給食の準備のスピードを指摘されたのであれば、「自分は子どもと向き合って一つずつ丁寧にこなしたいタイプなんだ」と保育士として自分は何を大切にしているかも分かりますし。

 


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編集長

ファーストステップとしては、まずは相手よりも自分自身と向き合うという事ですね。

 

ふじこ先生は実際に人間関係で悩まれた事はありますか?


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ふじこ先生

私は園児に乱雑な言葉を使っている同僚や園長とぶつかった事があります。

 

それでは園児を笑顔にできないと思いました。

 

私は園児を笑顔にする事を大切にしていたので改善策としては、ペアの先生と「何を大切にしたいのか?」を話し合いました。


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編集長

ご自身の保育観をペアの先生としっかりお話し合いされたんですね。


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ふじこ先生

保育士がぶつかるのは「子ども達の為に」の考え方の違いが大きいんです。

 

嫌いな食べ物を全部食べさせたほうがいいと思う保育士もいれば、一つでも食べれたら偉いと考える保育士もいる。

 

こういった事を言語化する事が大事だと思います。


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編集長

保育士さんも、重要となるスキルは自分の考えを言語化する力なんですね。これはどんな仕事でも共通な気がします。


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ふじこ先生

保育観の言語化はホントに大切です。

 

合わないと感じてしまう同僚がいれば、何で保育士になったのかを相手に聞いてみるのがいいです。

 

その人のバックグラウンドを知る事により、見えてくるものがありますから。

 

あとは機嫌が悪い同僚がいた時に、お子様がいらっしゃって、大変な状況だったみたいなケースもあるので、常日頃から相手を知るというのが人間関係を円滑にするポイントだと思います。


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編集長

誰しも人間関係で悩んだ経験はあると思いますが、考え方のポイントとしては「言語化」と「相手を知る事」ですね。


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ふじこ先生

ただ、合わない人はしょうがないので、無理に仲良くする必要はないと思うんですけど、その人を知る努力は必要です。

 

それでも保育観が合わなければ転職してもOKだと思います。

 

難しい言葉ではなく、保育士として大切にしている事を一つでも持っておく事で、しっかり向き合って話し合うことができます。


保育士としての自分に自信がなくなった時、どうすればいい?転職したら改善する?



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編集長

保育士としてやっていく自信が無くなってしまうケースもあると思うのですが、ふじこ先生にもそのような時期はございましたか?


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ふじこ先生

実は私も自信がなかったんです。

 

こういう時に重要なのが「自分の保育観を明確にすること」と「保育のなかで好きな事を伸ばすこと」です。


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編集長

保育観はさきほどお話しされていた内容ですね。

 

好きなことを伸ばすのは、具体的にどのような事例がありますか?


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ふじこ先生

例えばピアノは苦手だけど、体操が得意なのであればその分野をとにかく伸ばすのがいいと思います。

 

私の場合は手遊びが得意だったけど、子ども達が喜んでくれたのでそれが自信につながりました。

 

給食まで5分くらい時間がある時に、手遊びをしてその瞬間も子ども達を笑顔にできる。

 

自信はこういった事の積み重ねです。


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編集長

確かに自分の得意なことや好きなことって必ずありますもんね。

 

保育士さんが自分の保育観を明確にした結果、合わないなと思った場合は転職した方がいいですか?


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ふじこ先生

周囲が自分の保育観をおさえつけてしまうような人達であれば、転職した方がいいと思います。

 

他人を変えることは難しいですし、このような問題は転職することで改善されることもありますから。


編集長より


今回のインタビューで個人的に凄く印象的だったのが、保育観の言語化の部分。


保育士さん同士がぶつかる理由の多くは「子ども達の為に」の考え方の違いであり、お互いの保育観を明確にして話し合う事の重要性を認識できる内容でした。


もし人間関係で悩まれている保育士さんがこの記事を読まれていたら、保育観の言語化を意識してみてください。


そして、まずは「いいことにも目を向ける」と「改善の繰り返し」をおこなう事もお忘れなく。


それでも改善が難しい場合には転職する事も改善策の一つなので、園の情報に詳しい転職エージェントのキャリアアドバイザーに、自分の保育観に合う職場を見つけてもらうのが良いでしょう。


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