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美容看護師への転職で特に大手のクリニックに応募する際、書類選考をクリアすることが最初の関門となってきます。
人気のクリニックになると、書類選考だけでかなりの倍率になることもあります。
今回はそんな書類選考を確実に通過するためのポイントをご紹介。よい求人を見つけたらすぐに応募できるよう、志望動機の書き方や履歴書の送付方法などを一緒に確認していきましょう!
美容クリニックの志望動機作成でおさえるべき3つのポイント
美容クリニックに入職したいので、自分の長所や思いをできるだけアピールしたい!と思っても、長すぎると読む方も疲れてしまいます。
そもそも、一般的な履歴書にある志望動機欄はそこまで長文を記入するスペースはありませんし、要点をおさえながらできるだけ簡潔に記入するよう心がけましょう。
以下にアピールするポイントをまとめました。
1. 看護師としてのこれまでの経歴と仕事へのスタンス
今まで自分が看護師としてどのような職場で、どのような経験を積んできたのかを記入しましょう。
経験年数が少ない場合は職場で培ったスキルや、仕事への向き合い方・スタンスを書いておくと好印象になります。
例)
私はこれまで整形外科を中心に3年ほどの勤務経験があります。
忙しい毎日の中でも、わからないことはその日のうちに聞いたり、調べたりして解決するということを意識して働いていました。
専門領域の知識は現場で培われたものが多いですが、患者様の対応やドクターとのコミュニケーションのなかで自分に足りないと思う部分は休日を活用して独学でインプットの機会を設ける等の工夫もしています。
2. どうしてこの美容クリニックを選んだのか?
数多くある美容クリニックの中でなぜその応募先を選んだのかはいちばん大切なポイントです。
クリニックの理念や実績、働き方など、正解はありませんから、自分が「この美容クリニックで働きたい!」と思った理由を記入しましょう。
また、応募前にクリニックのサイトを見て情報収集しておくことをおススメします。
例)
貴院に応募したのは、ホームページにある「身体だけでなく心もケアできる美容看護師に」というキャッチフレーズに強く共感したからです。
美容看護師としてキャリアを歩みたいと考えるなかで、多くの美容クリニックの理念を調べました。
外見に関する事を謳われるクリニックは数多く存在しておりましたが、【心のケア】の部分まで触れているのは貴院の特徴であるとお見受けしており、大変共感致しました。
3. 美容看護師としての展望や目標、意気込み
美容看護師として、入職後に何をしたいのか、そしてどのような看護師になりたいの、目標や意気込みを伝えましょう。
病棟勤務から美容クリニックへの転職であれば、働き方も仕事内容も大きく異なります。新しい環境で自分の強みをどのように活かして働くのかを具体的に記入していきましょう。
例1)
美容クリニックは未経験ですが、私の特技とも言える順応性とコミュニケーション能力を活かして、接客やカウンセリング業務などで貢献できるよう頑張ります。
また、近年では症例などをSNSアカウントでチェックして来院されるお客様も多いと思いますので、美容領域のプロフェッショナルとしてSNSでの情報発信や企画案などにも携わっていきたいと考えています。
例2)
医療スキルだけでなく「美しさの追求」も怠らず、知識を養うことで美容のプロフェッショナルとして成長していきたいと思っています。
お客様と対峙することが多くなる仕事である為、自分自身が美容に関する知識や実体験を多く持っていることが重要であると考えています。
単に施術の説明をするだけにとどまらず、私とコミュニケーションを取ることによって、また来院したいと思ってもらえるような接客を心掛けていきます。
このように、文章で「美容クリニックとしての考え方」をしっかり理解していると感じさせると、クリニック側も安心してくれるかもしれません。特に「美しさ」や「美容」に関するテーマを中心に、記入を心がけましょう。
「どうしても文章作成が苦手」という看護師はいきなり書きはじめるのではなく、事前に書きたいことを箇条書きにした上で組み合わせていくと、伝わりやすい文章が作れます。どのポイントもしっかりと抜け漏れのないように記入してみてください。
美容クリニックの志望動機:例文3選
美容看護師になりたい看護師さんに向けて、具体的な例文をご紹介します。
例文1)
県内の総合病院で内科、消化器科あわせて12年間の臨床経験を積んでまいりました。
元々美容整形の分野に興味があり、30代を過ぎて、年齢的に働き盛りの今こそ美容クリニックで働きたいと応募させていただきました。
貴院への応募は、掲げている3つの理念に共感し、看護師としてその使命を実現していきたいと強く思ったのがきっかけです。
なかでも、外見に関する事を謳われるクリニックは数多く存在しておりましたが、【心のケア】の部分まで触れているのは貴院の特徴であるとお見受けしており、大変共感致しました。
採用していただけたら、病棟で学んだ経験を活かしてたくさんのお客様の「美」をサポートしたいと考えております。
例文2)
思春期を迎える頃から肌荒れに悩み、美容皮膚科に行ったことがきっかけで美容クリニックに興味を持つようになりました。
病棟とは違って、看護師の方が自ら施術をしてくれたことに驚き、自分の手でお客様を変えることができる、そんな美容皮膚科の仕事に憧れを持ちました。
単に施術の説明をするだけにとどまらず、私とコミュニケーションを取ることによって、また来院したいと思ってもらえるような接客を心掛けていきます。
貴院の充実した研修制度で美容についてしっかりと学び、自分の技術でたくさんのお客様をキレイにしていきたいと思っています。
例文3)
私はリハビリテーション病棟で10年以上勤務してきました。
「いつも明るく笑っている看護師」と患者さんから言われることが多く、自分でも常にポジティブな気持ちで人に接することを大切に働いてきました。
この度、転職先を探している中で貴院の代表〇〇様の前向きなお言葉、掲げられている理念に共感し、こちらで働きたいと思いました。
美容クリニックは未経験ですが、私の特技とも言える順応性とコミュニケーション能力を活かして、接客やカウンセリング業務などで貢献できるよう頑張ります。
また、近年では症例などをSNSアカウントでチェックして来院されるお客様も多いと思いますので、美容領域のプロフェッショナルとしてSNSでの情報発信や企画案などにも携わっていきたいと考えています。
貴院でもお客様とのコミュニケーションを大事にしながら、看護師としてクリニックに貢献できるよう、力を尽くしたいと思います。
✅合わせて読みたい記事:【履歴書と面接で使える例文集】美容看護師の自己PR
看護師が志望動機の記入&履歴書送付で気をつけたいポイント
1.誤字・脱字はないか
基本的なことではありますが、全部書き終えたらしっかりと見直しをしましょう。
漢字などを間違えてしまった場合、修正テープなどを使用して上から書き直すのはおススメしません。できるだけ新しく書き直す方がいいでしょう。
現在はWeb上で入力してデータ送信する方法も一般的になってきましたが、もちろん、その場合も誤入力がないよう、ダブルチェックをしてくださいね。手書きの場合は、楷書で丁寧に書くことを心がけましょう。
2.宛名書きは正しいか
内容だけでなく、履歴書の出し方について「一般常識があるか」ということも採用担当者はチェックしています。
個人名の場合は「様」、部署や会社名を宛名にする場合は「御中」を書き忘れないようにしましょう。
また、左下に「応募書類在中」と赤字で記入すると親切です。
3.封筒の選び方や入れ方は間違っていないか
封筒はできるだけ履歴書を折らずに入れられるA4タイプの封筒にしましょう。濡れても大丈夫なようにクリアファイルに入れてから封をするとキレイな状態で届けることができます。
送付状の添付は絶対ではありませんが、あると気遣いができる人だと感じてくれることがあるかもしれません。
4.意外と重要!コピーを控えておくのを忘れずに
郵送などで事前に送る場合は、自分用の控えもコピーしておくとよいでしょう。面接は履歴書をもとに質問されますから、自分がどんなことを書いたのかきちんと把握しておくことで、面接準備もできるからです。
【美容看護師希望の方へ 】 年収モデルだけに惑わされないで!
求人情報を見ていると、高い給料や年収のモデルを掲載しているクリニックがたくさんあります。
しかし、実際に入職してみると毎月の個人ノルマがあったなど、相違が起きてしまうことも。メリットもデメリットも理解した上で応募するようにしてください。
特に一般病棟からはじめて美容クリニックに転職する看護師さんは、いきなり求人に応募するのではなく、まずは転職エージェントに登録することをおススメします。
専門の担当者と面談をする中で、条件等にあった求人を多数紹介してくれます。正社員だけでなくパートやアルバイトの求人、そこでしか扱っていない独自の案件などもあります。
まとめ
今回は美容クリニックの書類選考に必要な志望動機の書き方などをご紹介しました。
看護師として、これまで医療の現場でしてきたさまざまな経験を整理し、それをどのように活かして美容クリニックで活躍したいのかということを簡潔に、わかりやすく伝えましょう。
そして、履歴書送付における基本的なマナーも忘れずに!
まずは書類選考を通過し、面接にたどり着けるよう頑張りましょう!
看護師の志望動機と面接の注意点については、こちらの記事で詳しく解説されています。合わせてご確認ください。