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公開:2022.07.10 更新:2022.07.20
面接官は人を見抜くプロではない。どうすればいい?

以前に就職活動中の大学生に対して、就活塾的な講師をしていた事があります。


また、私自身が転職回数が多いタイプなので転職活動に関して相談される事が多いので、就職・転職の面接について書いていこうと思います。


面接官に過度な期待をしてはいけない


先日の私のツイートです。



主に就活生へ向けたメッセジーではあったのですが、中途の転職も同じです。


最初に念頭におくべき事は、「面接官に過度な期待をしてはいけない」という事です。


例えばあなたが能力が高いけど、キャラクター的にちょっと暗い雰囲気に誤解されてしまう人だったとしましょう。

※実際はそんな事なくても、面接の緊張もあり、相手からそういう人に見られていたと仮定した場合です。


能力が高く、入社できたら活躍できるポテンシャルのあるあなたは、きっとこう思うでしょう。


「面接の時は緊張してちょっと上手く喋れなかったり、自分の見た目的に第一印象は良くなかったかもしれないけど、面接官は人を見抜くプロだし面接を何百回も経験しているから、自分の良さをきっと見抜いてくれるはずだ!」


こんな風に思うんじゃないでしょうか?


しかし、実際にあなたが入社して活躍できる高い能力を持っていて、実際のお人柄が良かったとして、面接官は


「第一印象暗いし、能力が高い感じもしないので不合格だな…」


という評価にしかならないケースが大半だと思います。


これは私が会社員時代に何度も転職活動を経験したり、起業してからもスタートアップの会社に関わってメンバーの入れ替わりの激しさを見ていて感じる事ですが、面接の1時間でその人の人間性や本当に活躍できるポテンシャルがあるかを見抜くというのはかなり困難です。


かなり目が肥えている経営者でさえも、採用の面接では見誤ることが多いです。


つまり、面接をしてくれる経営者や人事、現場の役職者は目が肥えている人達だから、自分の良さを分かってくれるというのは幻想なわけです。


例えあなたがとても優秀でお人柄も素晴らしく、入社したら活躍する人だったとしても面接の1時間、もっというと冒頭15分でマイナスイメージを相手に植え付けてしまったら終わりな訳です。


逆に、優秀でもなければ実際のお人柄が微秒だったとしても、その場を取り繕って面接官にプラスなイメージを持たせてしまったら、内定は出るわけです。


何と理不尽な世界でしょう(笑)


繰り返しますが、面接官は人を見抜くプロではない事をまずは自覚しましょう。過度な期待は厳禁です。


もっと言うと、人が人を見抜くなんて、そんな簡単な事ではないという事です。


じゃあ、就職や転職の面接はどうすればいい?


「結局どうすればいんですか?」という疑問が出てくると思いますので、ここから私の持論を述べていきます。


結論から言うと、「自分の魅力が伝わるようにプレゼンする」ことが重要です。


普通じゃない?と思われるかもしれませんが、私の感覚的には7割以上の人はこれができていません。


自分の経歴をのっぺりとただ話している人が多い印象です。


就職活動中の学生さんができないのは分かるんですが、何故か社会人経験のある中途の採用面接でも半分以上の人ができていないというのが実態です。


営業経験の無い人は特にこの辺り苦手な人が多いので、下記を意識して面接に臨むといいと思います。


私が会社員時代に転職の面接をする際には、特に意識していた項目です。


①:実績を定量化(数値で語れるようにす)

 

②:自分と働くことのメリットを提示

 

③:自分の弱みも一つは敢えて開示

 

④:どんな角度から質問がきても、とにかく結論ファーストで回答

 

⑤:基本は1分以内で回答(長くなりすぎないように)


ひとつずつ解説していきます。


①:実績を定量化(数値で語れるようにす)


数値というのは万人に共通の指標です。定性的な話しというのは面接官のタイプによって評価が分かれやすいですが、数値というのは一番分かり易い表現方法なので、実績としては伝わりやすいものとなります。


例えばマーケターであれば、


「例年平均〇〇万円だった売上が、私が△△と△△の施策を実施した事により、1.5倍の〇〇万円まで上昇しました。この売上UPにより、更に新規事業への投資が可能となった為、私が立案した新規サービスへ〇〇万円の投資をし、結果的にそのサービスも△△ヶ月に〇〇万円の売り上げを突破しました。新規サービスとしては異例の投資帯効果(ROAS)〇〇%超えを△△ヶ月で達成しました。


みたいな説明の仕方です。どのような施策や新規サービスの内容であったかは、もう少し面接時には具体的に話してもいいと思います。


エンジニアやバックオフィスでも工数の部分など、自分が貢献したことを定量化する事は可能なので、まずは実績を数値というのを意識することが重要です。


②:自分と働くことのメリットを提示


これは①と連動させて、自分の強みを語ると考えれば分かり易いかもしれません。


これは誰しも面接ではある程度意識している事だと思いますので、あとは①の表現や面接先の会社の事業内容と連動させて話せば大丈夫です。


未経験の業界でも、営業が得意で現職で成果を残しているのであれば、ベーシックな営業スキルが高い事や、無形商材と有形商材のどちらが得意か、その営業数値はどのような実績であるかなどを語っていけばよいと思います。


③:自分の弱みも一つは敢えて開示


②は皆さん誰もが面接では意識すると思うんですが、以外と③はできていない人が多いです。


私は転職の面接では意図的に自分のウイークポイントを開示するという事をしていました。


また、面接ではなく営業の局面でも、私は今でも商談では意図的にデメリットやウイークポイントも正直に開示するようにしています。


理由は幾つかありますが、単純にあとあと自分が困らないようにする為と、正直に回答しておく事で自分の強みがより強調されるからです。


まず、自分弱みを隠して内定を取って入社後にギャップを感じると双方不幸な結末になる可能性があります。入社はゴールではないので。


また、弱みを開示するという事は同時に自分の強みを遠回しに協調する効果があります。

先程あげた営業の例でいくと、例えば広告などの無形商材の営業に強みと実績を持っており、有形商材の営業経験が無いor有形商材があまり得意ではなかった場合、それを正直に伝えると、より無形商材の営業としての実績には説得力が生まれます。


何でも売れますと言われるより、説得力は増します。


もちろん、本当に何でも売れるような営業力のある方もいるかと思いますが、実績としては「どちらかと言えば、こっち!」というのは必ずあるはずなので、そのような伝え方をしていくことが重要となります。


また、敢えて実績がないからこそ、チャレンジしてみたいという意欲を伝える際にもこの考え方は使えるので参考にしてみてください。


自分のできる事、できない事を分けて伝える能力があるという部分でも評価されます。


④:どんな角度から質問がきても、とにかく結論ファーストで回答


学生さんは特にですが、社会人でも出来ない人が多いです。


とにかく気を付けてとしか言えませんが、それでも癖で上手くいかない場合はどんな質問にも「結論から申しますと」と言うようにすると多少は矯正されます。


⑤:基本は1分以内で回答(長くなりすぎないように)


2~3分もダラダラ喋られると、聞いている側がかなりキツいです。


質問に対しては基本は1分、もしくは30秒でもいいくらいです。


「ちょっと少なかったかな?」くらいで丁度良く、あなたが結論ファーストで短めに要点を話してくれて、その内容に興味があれば面接官の方から更に質問してきてくれるので大丈夫です。


長く話してしまう方が、面接官をイラっとさせ、マイナスの印象となるので、絶対に短めに回答するようにしてください。


まとめ


面接官は人を見抜くプロというのは幻想です。


自分の魅力の伝え方にはコツがあります。


「実績の定量化、強み・弱みの開示、結論ファースト、1分以内で回答」を心掛けるだけでも面接官へ与える印象は大きく異なります。


また、面接官は人間である以上、単純な好き嫌いも必ずあります。


このようなアンコントローラブルな要素に一喜一憂しても仕方ないので、自分の魅力を上手く伝える事ができても、面接官があなたの事を生理的に好きではなかった場合には、気にせず別の企業の面接を受けに行きましょう。

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