ビジネスマンなら、誰しも組織内でデキる人だと思われたいと思います。
エース級人材という言葉がありますが、会社員として働いているのであれば、自分が社内や部署のエースだと言われて嫌な気持ちはしないのは間違いありません。
しかし、組織を活性化させたり勢いづけるのは、実はエース級人材ではないんです。
正確に言うと、エース級人材はもちろん会社を引っ張ってくれるんですが、その人に依存した状態は非常に危険なんですね。
起業して色んな会社のコンサルに入るなかで、エース級人材だけでは組織は成立しない事を目の当たりにした実体験を基に書いていこうと思います。
エース級人材は諸刃の剣
先日私は、下記の投稿をしました。
エース級人材は結果を出してくれます。
営業であれば尋常ではない数値を叩き出しますし、マーケターであれば他の人が出来ない結果を残してくれる人も珍しくありません。
しかし、エース級人材の活躍が組織を活性化するかというと、必ずしもそうではありません。
前提として、エース級人材は才能強者である事が多いです。
他の人が真似しようにもできない、類をみない才能とセンスで結果を残します。
ここに大きな落とし穴があります。
まず、そのような人材は自分の希少価値が高い事を知ってるので、離職の可能性が高いです。
また、周囲も「あの人は別格」という見方をするので汎用性が無く、組織が活気付くこともありません。
寧ろ、自分はあの人のようには出来ないという負の連鎖を起こすこともあります。
組織を強くするのは落ちこぼれが結果を残したとき
では、どのような時に組織が強くなるかというと落ちこぼれが結果を残した時です。
理由は簡単でエース級人材ではなく、落ちこぼれが結果を残すと、周囲も「自分にもできるかも」という気持ちが生まれます。
そして、それが凡人の自信にも繋がるので、組織が活気づきます。
アイドルグループを見れば分かると思いますが、センターではない人が活躍し始めるグループは根強い人気をほこります。
逆にエースに頼るアイドルグループはすぐに衰退します。
エースが脱退したり、その人の人気に陰りが見えると、グループごと人気が無くなるからです。
これは、会社にも同じ事が言えます。
組織が強くなるのは、落ちこぼれが結果を残した時であるという事を知っておきましょう。