起業したいけど、勇気が無くて一歩踏み出せない会社員の方は多いと思います。
昔の私もそうでした。
そんな時についついやってしまいがちなのは、パートナーを見つけて依存し合った関係で起業してしまう事。
個人的には一番やってはいけない事だと思っています。
ここでいうパートナーとは一緒に起業して一緒に会社をやる人の場合だけではなく、別会社の人と提携してやっていく場合も含みます。
私の失敗談も踏まえ、詳しく解説していきます。
自分で責任が取れない事業計画は博打と同じ
先日、私は下記のような投稿をしました。
パートナーに依存する起業というのは、ここに書いてある通り、「他人に運命を任せる危ない会社」以外のなにものでもないと思います。
自分だけで成立できる状態でない起業なら、パートナーに何かあった時点で自分の会社がズッコケる事になるからです。
パートナーに依存した場合、事業計画も
「俺のパートナーが毎月〇〇百万は売上を持ってきてくれるだろう」
のような計画になりがちです。これはトップセールスマン1人に依存している営業会社も似たような体質のケースがあります。
このような事業計画は、そのパートナーが上手くワークしてくれなかった瞬間に詰みます。
他者任せの博打ですね。
でも、一人で起業するのが怖い人は、けっこうやりがちなんです。
とは言っても、絶対に一人ぼっちで起業しろ、提携する外部の会社も無しにしろという意味ではありません。
2~3人で起業してもいいし、外部の提携する会社はあってもいいと思います。
ただ、組む事によってその人頼りになる、外部の会社と提携する事によってその会社の売上頼りになると「他人に運命を任せる」ことになってしまうという意味です。
例えば複数人で起業しても自分が社長なら、最悪全員辞めても自分一人で成立できる状態になっている事が最低条件です。
一人になった瞬間に自分で何とかする事ができない状態での起業なら、「博打の危ない会社」を立ち上げたと同義です。
起業当初、外部の会社に依存して失敗した話し
起業当初の私の失敗事例を共有します。
起業する事を決めた際、クライアント見込みとなっていた会社の代表者から
「独立を支援するから一緒にやろう」
というお言葉を頂きました。
そして、独立してからその会社と協業する形で私の起業家人生はスタートしたのですが、弊社の売上の8割以上はその会社に依存している状態でした。
そして、起業してから約1ヶ月半が経った頃、私は自らその会社との取引を終了する決断をする事になりました。
取引を終了した理由の詳細を書く事はできませんが、簡単に言うと先方があまりにもモラルの無い行動を取ってきた為です。
これも、結局私がその会社に依存した形での起業である事を先方は分かっていて、足元を見られて結果だと思っています。
そこから私の経営スタイルは
「特定のパートナーに依存しないこと」
が主軸となりました。起業の相談をもらう際には必ずこれを答えるようにしています。
一緒に起業しようとしてるパートナーがいるのであれば、「その人が起業してすぐにいなくなっても自分一人で成立させる事はできるのか?」、起業直後の中小企業のオーナーからの「協業しよう」は一見いい話しのように聞こえますが足元を見られやすいので、そこに依存した起業は避けるべきであるというのが私の持論です。
起業してある程度安定してきたタイミングであれば、特定のパートナーや提携の外部の会社とガッツリ取り組みをする事は悪くないと思います。
現に、現在の私もそのような人達はいますので。
起業当初に、そのような人達を宛てにした経営スタイルでいくと危ないですよというお話しでした。
これから起業を考えている方に関しては、「他人に依存は禁物」という事を覚えておいてください。
まとめ
今回は起業する際の前提となる考え方を私の失敗経験を踏まえてお伝えさせて頂きました。
繰り返しましたが、起業は「自分一人で成立できる状態」を前提にする必要がございます。
パートナーを頼りにした起業は他人任せです。
自分で責任の取れる範囲や仕事内容で起業する事を意識してみてください。